上り(アップロード)だけ極端に遅い
下り速度は十分出ているのに、上りだけが極端に遅い。ビデオ会議で自分の映像が乱れる、クラウドへのアップロードが終わらない。
何が起きているのか
下りに対して上りが1/5を大きく下回る場合、その回線は構造的に上下非対称です。ケーブルテレビ回線(CATV)に多く見られます。
ケーブルテレビ回線はもともとテレビ放送の設備を使っており、下り方向に帯域を厚く割り当てる設計になっています。設定や機器では変えられません。
光回線でも、Wi-Fiの電波状況が悪いと上りだけ先に劣化することがあります。無線は上り方向のほうが不利になりやすいためです。
先に確認すること
- 1接続方式チェックで回線の種類を確認する。ケーブルテレビ回線なら逆引きホスト名から判定できます
- 2有線LANで測り直す。有線でも上りだけ遅ければ回線側、有線では改善するならWi-Fi側です
- 3上りが実際にどれくらい必要かを把握する。ビデオ会議は1〜3Mbps、4Kのライブ配信で20Mbps程度が目安です
打ち手
- 上りを使う用途が日常的にあるなら、上下対称の光回線への乗り換えを検討する
- Wi-Fi側が原因だった場合は、ルーターの設置場所を変える・5GHz帯に繋ぎ直す・有線にする
買う前に読んでください
上りが遅くても、Webの閲覧と動画視聴が中心なら実害はほとんどありません。数値が非対称であることと、困っていることは別です。困っていないなら何も変える必要はありません。
まず自分の回線がどれに当てはまるか確かめる
接続方式チェックは、IPアドレスの逆引きから実際の接続方式(IPoE / PPPoE / 独自アクセス網)を判定します。 体感や契約書類ではなく、いま通っている経路そのものを見るので、この記事のどのケースに当たるかを切り分けられます。
接続方式チェックを実行するよくある質問
上りはどれくらいあれば足りますか?
ビデオ会議(Zoom・Teams・Google Meet)は1〜3Mbps程度、写真や書類のクラウド保存は10Mbpsもあれば体感上ほぼ待ちません。高画質のライブ配信をする場合は20Mbps前後が目安です。用途に対して足りているなら、下りとの比が非対称でも問題ありません。
ケーブルテレビ回線の上りは改善できますか?
回線設備そのものの特性なので、宅内の機器や設定では改善できません。上位プランで上りが増えることはありますが、上下対称にはなりません。上りが本当に必要なら光回線への変更が確実です。