ブラウザ完結のPDF結合ガイド
複数の社外秘PDFを1つにまとめたい、でもiLovePDFやSmallpdfにアップロードするのは社内のセキュリティポリシー上NG—— そんな板挟みに直面したことはありませんか? 本ガイドでは、ファイルを一度もサーバーに送信せず、ブラウザだけでPDFを結合する方法と、 情シス部門への申請テンプレ、結合後の運用まで実務目線で解説します。
こんな場面で「ブラウザ完結」が必要になる
- 法務部門:NDA・業務委託契約書・覚書など、契約金額や条項を含む複数のPDFを案件単位でまとめて顧客提出する。
- 人事部門:履歴書・職務経歴書・評価シート・雇用契約書を従業員IDごとに統合してファイリングする。マイナンバーや給与情報を含む。
- 経理部門:請求書・領収書・取引明細を月次・案件別にまとめて電子帳簿として保存する。取引先名・金額情報を含む。
- 医療・福祉:診療記録・検査結果・処方箋を患者単位でまとめる。HIPAA等のコンプライアンス対応が必要。
- 教育・研究:未発表の論文原稿、研究データ、共同研究契約書をまとめる。知的財産流出のリスクをゼロにしたい。
ブラウザ完結でPDFを結合する手順
freetool.jp/pdf/merge を開く
ブラウザでアクセス。アカウント登録もインストールも不要で、開発者ツールのF12→Networkタブを開いた状態で操作すると、PDFがサーバーに送信されないことを目視で確認できます。
PDFをドラッグ&ドロップ
結合したいPDFを順不同で投入。各ファイルのサムネイルが表示されます。ファイルはブラウザのメモリ(RAM)上に保持されるだけで、ストレージにもサーバーにも書き込まれません。
結合順を並び替え
サムネイルをドラッグして章立て・時系列・案件順などに並べ替えます。プレビューを見ながら直感的に操作できます。
結合してダウンロード
ボタンを押すとブラウザ内のWebAssemblyランタイムでpdf-libが実行され、数秒で結合PDFが生成されます。タブを閉じればメモリ上のデータも消去されます。
他のPDF結合手段との比較
| 手段 | 送信先 | コスト | 回数制限 |
|---|---|---|---|
| FreeTool(ブラウザ完結) | 送信なし | 無料 | なし |
| iLovePDF | 外部サーバー | 無料〜 | 無料版は1日数回 |
| Smallpdf | 外部サーバー | 無料〜 | 無料版は1日2回 |
| Adobe Acrobat Online | Adobeサーバー | 月額2,000円〜 | プランによる |
| Adobe Acrobat Pro(デスクトップ) | ローカル | 月額2,000円〜 | なし |
| CubePDF Page等のローカルツール | ローカル | 無料 | なし |
ローカルツール(CubePDFなど)も安全な選択肢ですが、インストールが必要なため 会社の貸与PCでは管理者権限がなく導入できない場面が多いのが課題です。 FreeToolは「インストール不要・送信なし・無料」を同時に満たす数少ない選択肢です。
よくあるトラブルと対処
- パスワード付きPDFが結合できない:閲覧パスワードのあるPDFは結合できません。事前にパスワードを解除してください。権限パスワード(印刷・コピー制限)はFreeToolの「PDF制限解除」で外せます。
- スマホでメモリ不足エラー:合計サイズを30MB以下に抑えるか、2〜3回に分けて結合してください。最終的にはPCで1つにまとめると確実です。
- 結合後のファイルサイズが大きい:FreeToolの「PDF圧縮」で30〜50%程度サイズを削減できます。メール添付の容量制限に引っかかった場合の定石です。
- 結合後に通しページ番号を付けたい:FreeToolの「ページ番号追加」で結合済みPDFに通しページ番号を後付けできます。
情シスへの申請テンプレ
件名:ブラウザ完結型PDFツール(FreeTool)の利用申請
お疲れ様です。
業務で複数のPDFを1つに結合する作業が発生するため、以下のWebサービスの利用を申請します。
サービス名:FreeTool(https://freetool.jp)
利用ツール:PDF結合、PDF圧縮、PDF黒塗りなど
セキュリティ上の特徴:
- ・WebAssemblyベースのクライアントサイドツールであり、ファイルがサーバーに送信されません。
- ・処理はすべてブラウザ内のメモリ上で完結し、通信はページ読み込みのみで発生します。
- ・F12→NetworkタブでPDFのアップロードリクエストが発生しないことを実証できます。
- ・アカウント登録不要のため、社員情報の外部登録も発生しません。
- ・運営はオープンソースのpdf-libライブラリを採用しており、処理ロジックを検証可能です。
用途:
- ・社外提出用の契約書・見積書のセット作成
- ・社内ファイリング用の書類統合
- ・経理処理用の請求書まとめ
ご検討の程よろしくお願いいたします。
セキュリティ観点
「サーバーに送らない」というだけで、以下のリスクを根本的に消せます。
- HTTPS通信中の中間者攻撃
- サーバー上のログ・バックアップへのデータ残留
- サーバー所在国の法令によるデータ開示請求
- サービス側でのサイバー攻撃による情報流出
- 無料利用規約に含まれる「アップロードデータの二次利用」条項のリスク
ブラウザ完結方式では、これらのリスクはすべて発生し得ません。 「物理的に通信が発生しない」という単純な事実が、最も強力なセキュリティ保証となります。