PPPoE接続で夜だけ遅い
昼間や早朝は問題ないのに、20時から24時にかけて極端に遅くなる。回線速度テストの数値も夜だけ大きく落ちる。
何が起きているのか
フレッツ光系の回線でPPPoE接続をしている場合、通信はプロバイダごとに用意された「網終端装置」を必ず通ります。
この装置の処理能力には上限があり、利用者が集中する夜間に詰まります。回線契約が1Gbpsでも、ここが詰まれば速度は出ません。
回線設備が古いから遅いのではなく、経路上の一点に人が集まるから遅い、という構造です。だから昼は速く、夜だけ落ちます。
先に確認すること
- 1接続方式チェックで、いまPPPoEなのかIPoEなのかを確定させる(体感や契約書類ではなく実測で確認する)
- 2契約中のプロバイダがIPoE(v6プラス・OCNバーチャルコネクト・transix等)を提供しているかを公式サイトで確認する
- 3自宅のルーターがそのIPoE方式に対応した機種かを確認する(MAP-E対応/DS-Lite対応の記載を見る)
打ち手
- プロバイダのIPoEオプションを申し込む。多くのプロバイダで無料、工事も不要です。
- ルーターが未対応なら、対応ルーターに交換する(プロバイダのレンタルで済むこともあります)
- プロバイダ自体がIPoEを提供していない場合は、提供しているプロバイダへの変更を検討する
買う前に読んでください
この症状で最初に検討すべきは回線の乗り換えではありません。同じ回線のままIPoEに切り替えるだけで解決することが多く、その場合は費用がかかりません。先に切り替えを試してください。
まず自分の回線がどれに当てはまるか確かめる
接続方式チェックは、IPアドレスの逆引きから実際の接続方式(IPoE / PPPoE / 独自アクセス網)を判定します。 体感や契約書類ではなく、いま通っている経路そのものを見るので、この記事のどのケースに当たるかを切り分けられます。
接続方式チェックを実行するよくある質問
IPoEに切り替えれば必ず速くなりますか?
夜間の落ち込みが網終端装置の混雑によるものであれば改善します。ただし、建物の配線がVDSL方式である、Wi-Fiの電波状況が悪い、といった別の原因が重なっている場合はそちらが残ります。まず接続方式を確定させ、切り替え後にもう一度測って差を見てください。
IPoEの申し込みに工事や追加料金は必要ですか?
多くのプロバイダで無料オプションとして提供されており、開通工事も不要です。ただし対応ルーターが必要で、手持ちのルーターが未対応なら買い替えかレンタルが発生します。金額と条件はプロバイダごとに異なるため、申し込み前に公式の案内で確認してください。
IPoEにするとデメリットはありますか?
IPv4 over IPv6では複数の利用者で1つのグローバルIPv4アドレスを共有するため、使えるポート数に制限があります。オンラインゲームのホスト、自宅サーバーの公開、一部のVPNなど、外部からの接続を受ける用途では影響が出ることがあります。Webの閲覧・動画視聴・ビデオ会議など一般的な用途では問題になりません。